慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)で「DIS:SOLVE とくとかとうとか」展 2025年1月14日より開催

SFCの分析的問題解決とアートの想像的問題提起による、多元的な社会実装のこころみ

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慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(神奈川県藤沢市、以下「SFC」)にて、開講中の講義「現代アート概論」受講生による展覧会「DIS:SOLVE とくとかとうとか」展を2025年1月14日(火)〜1月23日(木)に開催いたします。

本展覧会は、受講生が現代アートを媒介に社会への提案を行う場として、慶應義塾大学環境情報学部特別招聘准教授である田尾 圭一郎と共に、学生主体で企画されました。

■展覧会コンセプト

VUCAや多様性が言及される現代においては、SFCの教育における特徴のひとつ“分析的社会実装(定量的なロジカルシンキングや実践的問題解決等)”に加え、現代アートのやわらかな社会実装(想像力や問題提起する力、複層的な解釈)を両輪的に活用することが重要ではないでしょうか。

本展覧会は、学生が“アートの社会実装”を実践しラーニングする場であるとともに、”多義多層的な問題解決”を現代社会に提案し、“SFCの社会実装”を更新する試みともいえます。

※VUCA…Volatility - 変動性、Uncertainty - 不確実性、Complexity - 複雑性、Ambiguity - 曖昧性

■展覧会づくりのプロセス

講義を受講する学生のなかから展覧会実行委員と出品アーティストを有志で募り展覧会づくりを協働することで、“アートの社会実装”をより実践的な体験としました。実行委員会はキュレーター・PR・編集・デザイン・会場設計・リサーチャーの役割に分かれ、アーティストの作品プランを各々の視点から議論。より魅力的な作品展示が目指されました。

■キュレーター・田尾圭一郎のコメント

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学生たちは14回の講義を通して、創造的・多層的に社会実装される現代アートの所作を学んできました。あるときは解決策を複層化させ、またあるときは問題を提起し直す。と同時にスケジュールや予算、自らのキャパシティと向き合いながら、SFCで学んだ社会実装の術を活かし分析的に問題解決へと前進する──この多元的な社会実装の経験は、混沌とした現代社会を泳いでいくためのゆたかなラーニングになるのではないでしょうか。

■出展アーティスト(学生)のコメント

今回、我々は学生として展覧会をつくるということはどういうことなのかを考えてきました。資本主義的生産活動に属していない学生は、このわずかな特権的時間で何ができるのでしょうか?SFCの初代総合政策学部長・加藤寛は、学生は社会の暗闇を照らす「梟の目」だと述べています。学生は思案の住人であり、ここは詩人たちによる表現の場です。私たちが社会に向けて送る手紙を、誰かが拾い投げ返してくれると幸いです。もしくは、さらに遠くに飛ばしてくれても構いません。